今年(2017年)春以来、「2018年の秋に5回目の船坂ビエンナーレを開催するかどうか」を検討していましたが、なんと、旧船坂小(現船坂里山学校)の教室が夜間に使用できないことが判明しました。
これは、4月に新推進委員長に選出された坂口文孝が、西宮市に問い合わせて夜間に使用できないことが判明したものです。西宮市立船坂里山学校使用に関する西宮市ホームページは、次のとおりです。http://www.nishi.or.jp/contents/0003852800040001000071.html
この結果、2009年(平成21年)10月に開催したプロローグ以来、2年おきに船坂地域の活性化を目指して開催してきた船坂ビエンナーレは、2018年に開催するのが大変困難になってきました。
西宮船坂ビエンナーレは、2010年(平成22年)3月に旧船坂小学校が廃校されるという地域の危機を乗り切ろうと、アートを通じて町を起こそうとするイベントでした。
美術館での作品展示と違って、現代美術作家さんに廃校跡教室など地域全体をアトリエとして昼夜使って作品制作をしていただき、完成した作品は教室や野外で鑑賞していただくというイベントでした。
それが、西宮市の廃校跡教室を夜間使用禁止にするという措置によって残念ながら儚くも破れそうになってしまいました。
約10年近く、ドイツ・ハンガリー・デンマーク・スイス・フランス・中国・韓国など世界各国から、そして日本国内各地から、小さな集落:船坂で開催する芸術祭を通じて地域おこしを支援していただいた多くの現代美術作家の皆様に、深く深く感謝申し上げます。
今年10月頃から始まる助成金申請時期に向けて「2018年開催が可能かどうか」の検討を続けていきますが、”昼間にしか作品制作ができない”という悪条件の中で、ビエンナーレを企画するのは大変困難だと言わざるをえません。
国内外の皆様のご支援に感謝しながら、約10年間続けることができた船坂ビエンナーレですが、2018年に開催するのが困難となりつつ現状についての経過を報告させていただきます。ご理解いただきますようお願いいたします。
(写真は、2016「船坂におるで」の作品。)
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